懐かしの歌声名曲集 湖畔の宿

高峰三枝子 懐かしの歌声名曲集 湖畔の宿歌詞
1.湖畔の宿

作詞:佐藤惣之助
作曲:服部良一

山の淋しい湖に
ひとり来たのも悲しい心
胸の痛みにたえかねて
昨日の夢と焚き捨てる
古い手紙のうすけむり

水にたそがれせまる頃
岸の林を静かにゆけば
雲は流れてむらさきの
薄きすみれにほろほろと
いつか涙の陽がおちる

ランプ引きよせふるさとへ
書いて又消す湖畔の便り
旅の心のつれづれに
ひとり占うトランプの
青いクィーンの寂しさよ


2.懐しのブルース

作詞:藤浦洸
作曲:万城目正

古い日記の 頁には
涙のあとも そのままに
かえらぬ夢の なつかしく
頬すり寄せる わびしさよ
ああ なつかしの ブルースは
涙にぬれて うたう唄

ひとつ浮き雲 夜の空
なぜにか胸に しみじみと
思い出遠く ながれゆく
心にも似た かなしさよ
ああ なつかしの ブルースは
ひとりさびしく うたう唄

重く悲しい 唄なれど
生きてゆく身の つれづれに
夕闇遠い 行く末の
のぞみはかなく 口ずさむ
ああ なつかしの ブルースは
この世の夢を うたう唄


3.今宵誓いぬ


4.南の花嫁さん

作詞:藤浦洸
作曲:任光

ねむの並木を お馬のせなに
ゆらゆらゆらと
花なら赤い カンナの花か
散りそで散らぬ 花びら風情
隣の村に お嫁入り

「おみやげはなあに」
「籠のオーム」
言葉もたったひとつ
いついつまでも

椰子の葉かげに 真赤な夕陽が
くるくるくると
まわるよ赤い ひくわりの花
たのしい歌に ほほえむ風情
心はおどる お嫁入り

「おみやげはなあに」
「籠のオーム」
言葉もたったひとつ
いついつまでも

小川のほとり お馬をとめて
さらさらさらと
流れにうつす 花嫁すがた
こぼれる花か 花かんざしに
にっこり笑う お月さま

「おみやげはなあに」
「籠のオーム」
言葉もたったひとつ
いついつまでも


5.おかあさん

作詞:保富康午
作曲:平尾昌晃

ふるさとの風が 心に吹くひるさがり
そっと呼んでみたくなる おかあさん
あの雲のむこうに 青空があるように
悲しみのむこうに
いつもやさしいほほえみが
おかあさんの おかあさんの顔がある

遠い日の花が
まぶたに咲くひるさがり
そっと呼んでみたくなる おかあさん
ああ何度呼んだか 甘えてた幼い日
泣きじゃくる背中に
いつもかわらぬやすらぎが
おかあさんの おかあさんの声がする

(セリフ)「おかあさん 元気ですか
小さくなったあなたの肩
いつもやさしさだけが
ひっそりとすわっているのね
かあさん長生きして下さい」

あの雲のむこうに 青空があるように
悲しみのむこうに
いつもやさしいほほえみが
おかあさんの おかあさんの顔がある


6.宵待草

作詞:竹久夢二
作曲:多忠亮

待てど暮らせど 来ぬ人を
宵待草の やるせなさ
今宵は月も 出ぬそうな

暮れて河原に 星一つ
宵待草の 花が散る
更けては風も 泣くそうな


7.おもいでの海


8.純情二重奏(デュエット:霧島昇)


9.小雨の丘


10.しのび泣くブルース


11.牧場の花嫁さん


12.情熱のルンバ


13.想い出のボレロ


14.別れのタンゴ

作詞:藤浦洸
作曲:万城目正

別れの言葉は 小雨の花か
さようならと 濡れて散る
あつい情に 泣いたあの夜も
はかない ひと夜の露か

あふるる涙に 夜空がうつる
さようならと 流れ星
恋のアルバム ひとりひらけば
わびしや まぶたはくもる

あの日の言葉を ひそめて抱いて
さようならと また歌う
恋のなごりに 胸をやく身の
いとしや 別れのタンゴ